「あざとい女子」とはどういった特徴からそう感じさせるのでしょう? あざとい女子の行動や心理を探ってみましょう。恋愛コラムニストの浅田悠介さんに、あざとさの正体について詳しく解説します。
「ちょっと、あの子あざとくない?」
サバンナのように厳しい女性社会を生き抜いていると、こんなセリフを耳にすることがあるかもしれません。特に、合コン後の女子トークなんかに。
しかし、「あざとい」っていけないことなんでしょうか? あざとい女性がなんだかんだモテるとか、幸せをゲットするみたいな話を聞くこともありますよね。そう考えると「あざとい」は悪いことではないような気もしますが、敬遠されがちなのも正直なところ。
今回は、そんな「あざとい」というワードに迫ってみましょう。この社会を生き抜くヒントが見つかるはずですよ。
あざとい女子とは? 「あざとい」の本当の意味
誰でも一度は耳にしたことがある「あざとい」ですが、その意味を正確に理解していますか? 言葉本来の意味と、その言葉を使う人の本音について解説します。
「あざとい」の意味
あざといは、漢字で書くと「小聡明い」で、ざっくり言えば「抜け目が無い」「あくどい」「たちが悪い」という意味です。
何かをする時に、「汚い手段も厭わない」という感覚で使われ、そのままの意味で受け取るとなかなかヘビーな単語のようです。
「あざとい」と言ってくる人の本音
言葉の意味は、時代と共にアップデートされます。「あざとい」もまた、その一つです。
例えば、田中みな実さんも「あざとさを売りにしている、モテる大人の女性」のイメージで人気を博していますよね。なぜ彼女がここまで人気になったのかを考察すると、「あざとさへの追求がストイックで、演出が巧みだから」ではないでしょうか?
「あざとかわいい」と人気が出ることも
中途半端なあざとさであれば、ネガティブなものとして扱われていたでしょう。しかし、上手に作り込んだ言葉や仕草には「そこまでするのか!」と、拍手が贈られることもあります。
つまり「あざとい」と言う言葉の裏には「ちょっとルール違反じゃない?」が隠れている時もあれば、「もう貴女には負けたわ」という尊敬の念が隠れている時もあり、またその概念は時代と共に変化していくのです。
やっぱりモテる? 「あざとい」と言われる人の特徴
では、そんな「あざとい人」にはどのような特徴があるのでしょうか? 言動や仕草・外見・性格をそれぞれ紹介します。
行動や仕草の特徴
(1)さりげないボディタッチ
もはや伝家の宝刀。
デートや合コンで、席を立つ時や靴を脱ぐ時などに、無意識に見せかけて、ターゲットに触れるのです。もちろん男性の心を揺さぶるのが目的です。
(2)LINE(ライン)やメールでハートの絵文字
あざとさは、LINEなどの文面にも表れます。
ちょっとした返信の時に、さらりとハートの絵文字を付けるのですね。それを見た男性は「このハートの意味は……?」と悶々とするのです。
もちろん、あざとい女性からすればこのようなことはお手の物。これで、男心をときめかせられればラッキーというわけです。
(3)困った感を出す
ふとした時に、または隙あらばか弱い女性をアピールするのです。ちょくちょく「あぁ困ったなあ」と匂わせて、周りの男性を頼るのです。そうして男心をくすぐる作戦です。
ただし、この作戦はここぞという時に使うのがポイントです。
(4)「〜だなぁ」という発言
ボソッと「一緒だと楽しいなぁ」「尊敬するなぁ」などと呟くのです。これは「本音が漏れたように見せかけて確実に相手に伝える」というテクニックですね。
もはや女優レベルの演技力の時もあるでしょう。
服装やメイクなど見た目の特徴
(1)狙って清楚にしている
清楚系のイメージを徹底しています。
なぜなら、大多数の男性の心に刺さるから。その汚れていない感じが(実際は汚れているというわけではありませんよ!)グッとくるのですね。
ゆえに、服装にホワイトの色味を多めに取り入れがちだったりもします。
(2)露出のあるファッション
いわゆる「あざとい!」と言われやすいパターン。
例えば、露骨に胸元の開いた服装を着る場合もあれば、さりげなく髪をアップにしうなじを見せる場合もあるでしょう。
女性陣からは「禁じ手じゃない?」とひんしゅくを買いやすい手かもしれません。
(3)ナチュラル風メイク
ここで注意すべきは「ナチュラル風」ということ。
男性はメイクに詳しくありません。なので、実際はどうあれ「作り込んでいない」と感じさせられるかだけがポイントなのです。
(4)男性ウケする髪型
男性に好かれやすいヘアスタイルを選んでいる場合も多いです。「自分がしたい髪型=男性ウケする髪型」なのかもしれません。
その男性目線を常に意識する感じが、周りには「あざとい」と感じさせるのでしょう。
性格や心理の特徴
(1)計算高い
計算高い部分は必ずあるでしょう。しかし、これは悪いことではありません。周りにどう思われるかを考える能力が高いということですから。
「自己プロデュース能力」ともいえるでしょうし、あざとい女性は「かわいい」を全力で演じているのです。
(2)彼氏以外にもちやほやされることが好き
単純に、他人にちやほやされるのが好きなのもあります。
そもそも人間全員に好かれていたい欲求が強いのですね。だからこそ、エネルギッシュにあざとく行動できるわけです。
(3)研究熱心
あざとさは一日にして成らず。
周りから、どう見えるか分析して、努力して、ちゃんと実践に移さなくてなりません。努力以外の何物でもありません。そのガッツは尊敬に値します。
(4)他人を誘導したがる
あざとさとは「周りの心を動かす技術」です。
間違っても「こうしてほしい!」とストレートにぶつかることはしません。あれこれ匂わせて自然と「こうしてあげるよ!」と相手が動くように仕向けるのです。
好きだとアタックするより、好きになるように仕向けるニュアンス。このこざかしさが、あざとい系女性の真骨頂でございます。
あざとい女性芸能人
では、前述したような特徴を持つ女性芸能人・著名人はどのような人かも見ていきましょう。きっと納得できるはずです。
(1)田中みな実
きれいやかわいいを作る努力。それを惜しまない姿勢。まさに、あざとい系女性の代表格かもしれません。というか、辞書で「あざとい」と引いたら、この方が出るのではと思うほど。
また、うるうるとした目で語ってみせるのが印象的。絶妙な「守りたくなる感」と「自分をどうすれば良く見せられるか」のプロデュースが達人級です。
(2)弘中綾香
完全に自分を理解している(ように見える)あざとい系女性。
理知的ながら、見た目から話し方まで「どうしたらかわいいと思われるのか」という賢い計算が潜んでいる感じがしますよね。学ぶことがたくさんあります。
(3)吉岡里帆
望まれる姿を演じるのが上手という印象があります。
目線の動かし方(やりすぎない上目遣いなど)や、首をかしげる仕草、笑い方、表情など。男性は「あざといけどかわいいな……」と感じずにはいられないはず。
苦手って思われる? あざとくても嫌われないためのコツ
では最後に、「あざとさ」の良い部分は生かしつつ、嫌われないためのコツを紹介します。あざとさを身に付けたい場合には、ぜひチェックしておきましょう。
(1)あざとさを極める
始めに「あざとさの演出が巧みかどうか」こそ大事だという話をしました。
なので、徹底的にあざとくいきましょう。ミッキーマウスだってあざといですが、誰も悪く言いませんよね。そのプロフェッショナルぶりがツッコミを許さないからです。
特に、女性を。
あざとい人は同性を敵に回しがちです。なぜなら、ライバルになるから。
だからこそ「私のあざとさは自己アピールのためだけど、貴女の利益を侵害していませんよ」というマインドを徹底しましょう。むしろ強力な仲間のポジションに付くのです。
(3)あざとさを認める
いわゆる「あざとい人」はその事実を認めようとしません。
「そんなことないよ」と否定するからこそ、「そこもあざとい!」と言われるのですね。あきらかにおかしいから。開き直りが重要です。
田中みな実さんも、ばっちりあざとさを自覚し認めた上で活躍されています。
「大人のあざとさ」を身に付けていこう!
あざとさは、ポジティブな要素になります。そのためのコツを、今回はなんだかんだと申しました。
それらを総合すると、「“大人のあざとさ”を身に付けること」になるでしょう。
大人になるにつれ、周りの期待を予想できるようになるのは当然ですよね。それで、男性をドキッとさせるくらい、悪いことでもなんでもないでしょう。それもレディの嗜みくらいに開き直ると、無敵モードに突入できるかもしれません。
また、そうした「大人のあざとさ」を色気と呼ぶのかもしれません。これは女性だけでなく、あざとい男性にもいえることでしょう。
なので、どんどんそんな色気を身に付けていきましょう。
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